住宅ローン 決断

契約解除も視野に、大きな決断を迫られている中で、脳裏にこびりついていたのが、これまで投下した時間、そして見栄だった。

家探し疲れにも書いたように、なかなかいい物件に巡り会えなかった僕は、辟易している時期があり、ここでまた住宅探しを再開することに厄介さを感じていたことは間違いない。また、一度大きな決断で決めた物件を手放し、再度納得(と多少の妥協)のできる物件に会える保証もない。

また、物件を購入したことを一部の友人や家族には伝えていたこともあり、ここで契約解除するということを、そうした人たちに言うのがどこかカッコ悪いのでは、、と思っている部分もあった。(実は同じことを結婚直前に感じていた。婚約してお披露目も済んだ後に、マリッジブルーなのかこのまま上手くいくのか、という時期があったものの、見栄もあって結婚を推し進め、結果的に離婚という結末を迎えている)

 

「契約解除はやめよう」

 

僕はExcelを開き、保証料分上乗せプランと、保証料先払いプランのいずれが中長期的にリーズナブルなのか、計算を行った。初期費用、ローン金利(ただしこれは現在の金利がずっと変わらない前提にせざるを得なかった)を打ち込み、5年後、10年後、15年後、20年後と区切りの年で総額どのくらい支払っているかを計算する表を作成した。

 

スタートは当然保証料先払いプランの方が高いのだが、結果的には11年で保証料分上乗せプランが保証料先払いプランを追い越す計算になった。

住宅ローン減税の期限である10年後までは、現在の家賃より安くなる計算であったから、少なくともそこまでは家にいる想定でいる。ということはプラス数年ほど住めば保証料先払いの方がよいという計算になる。

三井住友信託銀行でお願いします」

というメールをオープンハウス担当に1月25日のうちに送っていた。