住宅ローン審査に落ちるということ

2015年12月31日午後、僕は失意の中で、かなり気の重いメールをオープンハウス担当者に送っている。この時の唯一の希望は、申し込みの際にオートローンの完済証明を添付してほしいという旨の記述があったことだ。

きっと、先日送ったばかりのオートローンの完済書類を見る前の判断だ。きっと届けばもっと金利は下がるはず

そんな妄想にも近い願望をもって、担当者にはりそな銀行に引き続き交渉ができるのかといった内容を送っていた。ただ結論から言えばそんなことはなかったと思う。全て織り込み済みでの結論が、0.65%ではなく1.3%だったんだと思う。

ただ、なぜこの金利になったのか、思い当たる節が正直なかった。カードはよく使う方だか一度たりとも遅延をしたことはない。家賃は、たまたま期日の日が日曜日で振込が月曜になったことはあるものの滞納らしい滞納はしたこともない。オートローンは既に完済をしている。カードローンには申し込んだことすらない。金融資産も4桁はあったし、年齢から比べれば年収だって決して低い方ではないはずである。

だからこそ、これまでの不動産会社だって、営業マンだって「大丈夫」と言ってくれていたんだと思う。

 

誰に聞くこともできず、無理やり出した答え、それは「転職回数」である。

 

僕は今の会社が4社目である。40歳手前にして3回転職をしているというのは、終身雇用が当たり前だった日本においてはもしかすると多い方かもしれないし、どこかで自分でも引け目を感じている部分もある。

ただ、僕の中ではストーリーやキャリアプロセスがあって今の会社にいると胸を張って言えるし、転職ごとに給与も増えてきた。ジョブホッパーとして見られるのは少々心外でもある。ただやはり終身雇用だった日本においてはデメリットなのかもしれない。

 

今更どうしようもできない理由で、住宅ローン審査が希望通り通らなかった、という事実はこれまでの人生を軽く否定された気持ちになった。