契約 ローン保証料

資金計画表に沿って、上から順に説明を受ける。一通り終えて、どうしてもその時は理解できない箇所があった。ローン保証料のある・なしの2つのプランでの支払い金額の差である。

ローン保証料は銀行にローンを申込む際に発生する、自身に何かあった際に保証をしてもらうために保証会社に支払うもので、ローン金額のざっくり2%程度の金額。これを払わずにローン金利を少し上乗せするという方法もある。

契約時に先に払うか、毎月払うかの違いである。 ローン金額の全体に掛かるため、仮に10年で家を手放した場合、総額計算ではローン保証手数料を先に払わずに、毎月の支払いに載せた方が安くすむという計算にもなり得る。毎月の負担を少しだけ大きくする一方で初期費用を押さえられるというメリットがある。

この時はそもそもローン保証手数料が何であるか、それより家を購入するにあたり必要な経費がざっくりこれくらいという程度にしか認識しておらず、内訳をちゃんと把握していなかった。
諸費用としての金額感は聞いて覚悟があっても、明細を聞いて初めて仲介手数料や司法書士の登記の金額を個別に確認した。家はさんざん見てきて相場感や設備など目は肥えていた方だと思うが、購入手続きについては全く無知だった自分を悔いた。事前に勉強していればここで何か値引きの交渉の余地があるのでは、との思いが頭をよぎる。

結論から言えば値引きの余地はあるけど、なかった。

古くからの友人に司法書士がいる。友人はその友人に頼んで手続きにかかる費用を抑えることができていたのを知っていたので、彼を通したいと伝えたが、何だか良く分からない理由で断られた。

事前に勉強していればもっとしっかり交渉出来ていたかも知れない、そう思ったものの、既に契約が目前に迫っていたため、それ以上この話をするわけにはいかなかった。