敷地延長のデメリット「新築工事への影響」

そして工事の段になって気付いたデメリットが、工事の順番。

建物を建てるにはトラックなどの重機が必要になるが、一般にはそれらの重機は自身の土地の空いているスペースに置くことができる。同じように旗竿地では竿の部分を含めて自身の土地の空いているスペースに置くのが本来であろう。ただ、竿が狭い場合や既に区分けのための壁が設置されている場合など、ここに重機を持ち込むのが困難なケースは、特に都内の建築にあたっては多々あると思う。

前面の道路にこれらを置いて作業をすることは道徳的にダメであろうし、したとしても工事をしているところと、重機の置き場が離れることになるので恐らくはそうとう不便になる。

となるとどうしたら良いか…お隣さんに頼むしかない「一時的に土地をお借りしたい」と。

旗竿地を購入し、竿の部分が狭い僕の土地では地盤改良をはじめとした工事に際し、自身の土地に重機や機材を置くことができなった。そこで工務店と話をし、工事に先立ち、隣の土地を買われた方に一言お電話しておこうということになった。

サザエさんの時代とは異なりお隣さんとの関係が希薄なご時世だが、元は一つの土地を購入した同じ立場。先々のご近所づきあいを考えても必要なプロセスだろう。

「そうします」

工務店にそう告げて勢いづいたら、次に必要なのは未来のお隣さんの連絡先の入手である。知っているのは土地を分譲したオープンハウスさん。事情を説明して帰ってきた返答に愕然とした。