パワーボード ショールーム(1)

工務店や建築会社で、外壁や屋根、フローリングのサンプルを見せてもらうことは可能なのだが、実際のところは本当にサンプルで、外壁なのにいいところ四方で30センチくらいしかないし、見たところでこれがどう貼り回らされるのかが、全くイメージがわかない、というのが実際のところ。

そうした課題を解決するために各メーカーのショールームがあるんだ、ということに気付いたのは契約が済むか済まないかのタイミング。実際にパワーボードがどんなものか、ショールームに見に行くことにしたのは2月半ば頃だった。

この日は雨だったが、ショールームに行く分には全く問題ない、ただ、他の建具や内装材のショールームが新宿に集中する中、なぜかパワーボードのショールームは神保町にあった。事前に予約が必要のようで水曜頃に電話し、土曜に行きたいと伝えたところ無理くり時間を作ってくれた。

外壁のパワーボードは水に浮くコンクリートとということで耐久性と防火性に優れる素材と言うのが売り文句である。旭化成が日本では有名で系列の旭化成ホームズの家ではよく使われているし、旭化成の小型賃貸マンションシリーズのヘーベルメゾンで使われる外壁もまずこのパワーボードのよう。と言うことで住宅街を歩いていると比較的よく目にすることができる。

自分にとっては初めてのショールーム。外見は普通のオフィスビルのワンフロアがパワーボードのショールームである。住宅展示場とまでは行かずとも家具屋さんくらいの佇まいを想像していたから少々面食らう…

旭化成グループでこの外壁を手掛けているのが旭化成建材で、実は旭化成建材はちょうどこの少し前の時期に、横浜市のマンションの杭問題で戦犯と名指しされていた。そのためなのか、または予約制をとっているためか、ショールームは少々寂しげな感じがした。